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法律行為を行えない人が相続人にいる場合の遺産分割協議

あなたの実家の不動産(土地・建物)は、共有になっていませんか。

明確に「共有ではなく、親が単独で所有」ということが回答できますか。もしできなければ、まずキチンと調べておいた方がよいでしょう。

もし、共有となっていれば、相続に際して様々な問題が出てきます。その問題は、先送りすればするほど大きくなっていきます。

例えば、相続人が高齢となり、本人に意思能力が無くなってしまった場合に起こる問題です。意思能力とは、自分で自分の状況を理解して、物事を判断する能力です。

本人に意思能力がない場合は、まず成年後見制度を利用して後見人等を選任することになります。

成年後見制度とは、意思能力を欠いた人を保護するための制度です。選任された後見人は、その本人に代わって、遺産分割協議を行うことになります。

遺産分割協議では、たとえ全ての相続人に意思能力があったとしても、資産価値が乏しく・換金化しづらい実家の取り扱いを決めるのに、相応の知識、気苦労、エネルギーなどがただでさえ必要です。

そんな中でもし、相続人の中に意思能力を欠いている者がいれば、後見人を立てる必要が出てくるのです。後見人は意思能力を欠いた相続人の利益のために動きます。他の相続人からすれば、赤の他人ですよね。普通はそんな人を、協議のテーブルに入れたくはないのが心情というもの。

また、後見人は誰でもよいわけではありません。親族や友人と、気軽に「頼むよー」「あいよー」なんて会話は成り立たないのです。

後見人は、裁判所に必要な書類揃えて申し立て、選定してもらう必要があります。必要な書類には、戸籍やら医師からの鑑定書/診断書やらがあります。当然、時間も費用も掛かりますね。

入れたくない後見人を、遺産分割協議のテーブルにつかせるためだけにですよ!

遺産分割協議に慣れている人など、ほとんどいるはずもなく、必要な知識や気苦労が増えます。ふぅ~。

実を言いますと、筆者自身が今まさしくその問題に取り組む(かもしれない)当事者なのですw。

筆者の実家の建物は、亡くなった筆者の祖父と共有になっています。祖父が亡くなった時に、キチンと遺産分割協議を行って整理しておけばよかったのです。でも大人の事情により、結局は何も手を付けないまま現在に至っています。

既に祖母も亡くなっており、法定相続分から導き出される権利者は、筆者の父・父の兄弟姉妹、父の甥・姪を含め、6人います。。。。

複雑な大人の事情で、兄弟姉妹とはほとんど音信不通。筆者も一度も会ったことがない人もいます。

父の兄弟姉妹の年齢(80-90歳代)を考えると、後見人を選定してもらわなくてはならないと想像しています。

相続の問題は、早めに対処したいですね。さもなければ、どんどん問題は大きくなっていきますので。

まぁ前向きに考えれば、筆者が今直面している課題は、今後ますます多くの人が抱える課題となりそうです。この経験が少しでもお役に立てる場面があればいいですね。

ではまた。

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