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資産価値が下がるのに新築住宅が供給され続ける理由

こんばんは!

前回は、新築住宅の資産価値について考えました。

——————————————-
●持ち家か賃貸かを判断する上では、まず住宅の需給と人口の推移を検討すべき

●住宅の需給が、需要>供給であれば、資産価値があるといえるが、それは過去の話

●現在は、需要<供給であり、今後の人口減・空き家の急増を考慮すると、
資産価値を向上させるという点において、マイホームは新築で購入すべきではない
——————————————–
というものでした。

一部の人にとっては、受け入れ難いことでしょう。
(特に、既に新築のマイホームを購入した人などは)

もちろん、新築のマイホーム購入したことで
精神的な満足が得られることに価値を見出すことはあるでしょう。

それを否定するつもりは全くありません。

ここで捉えているのは、お金と交換するならいくらになるか、
という価値のことです。

マイホームに限らずですが、

例えば、本来の資産価値が4,000万円のものを、
3,500万円とかの価格で購入できれば、
あなたの資産価値は向上したと言えます。

逆に、本来の資産価値が5,000万円のものであっても、
6,000万円といった価格で購入してしまえば、
あなたが保有する資産価値は下がったと言えます。

ミクロ・マクロの経済動向をリサーチするアナリスト業務や
事業投資案件の評価(デューデリジェンス)の
実務に携わってきた筆者からすると、

住宅の購入について、
本来の資産価値が3,000万円程にしか見えないものを、
よく検討もせずに、4,000万円とかの価格で購入している人が
多いのではないかと感じるのです。

ランチは、500円の弁当にしようか、
800円の定食にしようかとウンウン悩むけど、
ウン千万円もするマイホームは、
“ポンっ”って購入してしまうのは、いやはやなんとも・・・

もちろん、本人に向かって直接は言いませんよ(笑)。
こうして、ブログでつぶやいているのがせいぜいです(汗)。

ところで、どのようにしたら“本来の”価値を、
客観的に算出できるでしょうか。

それには、まずあなた自身が、情報を集めて分析・評価する必要がありそうです。

その方法については、今後このブログであなたにシェアしていきます。

正しく評価できるようになれば、まずあなたの“自分価値”が向上します。
提示された価格が割高なのか割安なのかを判断することができるようになります。

一方、その分野に知見のある人に相談するというのもありですね。

身近に適した方がいらっしゃるなら、
それはあなたの“関係資産”が積上がっていると言えるでしょう。

でも仮に、身近にそうした方が周りにいなかったとしても、
あなたはコンサルタントに相談すればいいことです。

いずれにせよ、正しく判断ができれば、
結果的にあなたやあなたの家族の資産価値は向上していくことでしょう。
資産価値が下がるのに新築住宅が供給され続ける理由

さて、自分のアンテナを張っていると、見えてくることがあります。

少子高齢化/人口減少で空き家が増えているにもかかわらず、
何故新築の住宅が供給され続けているのでしょうか。

それは、政府、国民(需要側/購入者)、
住宅販売業者等(供給側)それぞれの思惑が合致しているからです。

■政府
当初は、住宅不足の対応策として持ち家政策が取られました。
しかし、バブルが崩壊した後は、政策の目的が、
住宅不足から景気対策へと変わりました。

国民が住宅を新たに取得すると、家具などの購入が期待されます。

このような関連購買が、経済の波及効果となり、
これが景気を浮揚させるきっかけとなると信じられているから、
政府は国民の持ち家取得の推進策をとっているのですね。
■国民(購入者)
かつてはインフレでした。
不動産を取得するとその資産価値は上がっていきました。
だからマイホームを資産と捉えて、
取得する意味はあったのです。

土地と建物を担保にローンを組んでマイホームを購入する。

その担保価値が上昇するというサイクルでした。

ローンを組んでも、個人所得は年齢とともに
上がっていくことが前提でしたから、
合理的な選択だったのです。

ところが、バブルが崩壊した後は、
デフレになりました。

不動産を取得すると、その資産価値は年々下がっていきます。

右肩上がりの経済成長を前提にできませんから、
個人所得も上がっていきません。

昨日も述べたとおり、無理してローンを組んで住宅を取得し、
すぐに売却してもローンだけが残ります。

それでも、新築信仰が根強いため、
新たに住宅が建てられるのです。

■住宅販売業者等(販売者)
不動産会社、工務店、住宅関連メーカー、金融機関、
それらの企業は売上を続けなければ、生き残っていくことができません。

空き家が増えてきたから、供給をストップすることなど到底できないのです。

新築で販売した方が、利幅が大きいですし、
需要側のニーズに合致しますので、
当然に新築の住宅を勧めることになります。

さて、あなたやあなたの家族の資産価値を向上させるには、
どうしたらよいでしょうか。

これから一緒に考えていきましょう。

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