*

中小企業が銀行融資以外で、資金調達する方法(3) ~私募債購入者/資金提供者のメリット~

こんにちは!

前回は、一般の事業融資と私募債の
違いについてまとめました。

主な相違点は、以下の4点でしたね。

1) 担保提供や保証料の支払
2) 金利設定の自由度
3) 借入金額
4) 元利金の返済

事業融資では、期中から元本と利息を返済していく場合が多いですが、
私募債では、期中の支払は金利のみで、元本の返済がなく、
満期時に一気に元本を返済するところが特徴的ですよね。

中小企業にしてみれば、資金を調達し、
それを原資に資金を投下し、
一定期間後に投下資金を回収していきます。

期中の支払いが利息のみであれば、
資金繰りから考えればかなり助かりますね。

この辺は、資金の借り手である
中小企業のメリットです。

では、私募債を購入する投資家(資金提供者)
にとってのメリットは何でしょうか。

主なメリットは以下の3点です。

****************************
1) 高利回りでの運用が可能
2) 源泉分離課税が適用
3) 更なる節税効果
****************************

順番に見て行きましょう。

1) 高利回りでの運用が可能

金利は通常2-5%で、定期預金や大企業が発行する
公募債と比べて魅力的です。

(逆に中小企業からすれば、金利を少し高く設定しなければ、
資金調達しづらいということになります。)

2) 源泉分離課税が適用

通常の貸付の場合、受取る金利(利息)は、
雑所得として総合課税となります。

一方、社債利息の場合は、
利子所得として源泉分離課税となります。

これは、資金提供者(私募債の購入者)が
高額所得者であれば、節税効果があります。

何故でしょうか。

総合課税で適用される税率は、所得に応じて5-40%(※)です。
(※2015年からは5-45%に)

総合課税の場合、例えば最高税率50%(所得税40%+住民税10%)
が適用されている高額所得者にとっては、
社債利息が100万円だとしても半分の50%は
税金で持っていかれてしまいます。

これが、源泉分離課税であれば、
どんなに高額所得者であっても
、社債利息100万円にかかる税率は
20%(所得税15%+住民税5%)で済むことになります。

これは嬉しいですよね。

3)更なる節税効果

中小企業の資金調達は、銀行など金融機関から
融資を受けるということがありますが、その他にも経営者個人が、
自分が経営する会社に貸付けている場合もあります。

経営者個人は、会社から役員報酬を受取り、
更に貸付金にかかる利息を受取っているのです。

これは先ほどの説明した源泉分離課税を
適用する話と合わせれば、更なる節税メリットが期待できます。

さて、その方法とは一体何でしょうか。
ピンとくる人は鋭いですね。

そうです。

答えは、A+Bです。

A:役員報酬等として受取る額を減らして、
総合課税される所得を減らす


B:金利の上げ等で私募債の利息として
受取る額を増やし、源泉分離課税が
適用される所得を増やす

役員報酬として受取る金額が大きいと、
総合課税となる所得に対する税率が上がっていきます。

しかし、役員報酬として受取る分を抑えて、
その分源泉分離課税が適用される
社債利息を増やせばいいのです。

そうすれば、例えば所得税/住民税が
最高税率(50%)を適用されていた人でも、
源泉分離課税となれば20%の税率で済んでしまうのです。

自社に資金を貸付けている中小企業経営者/高額所得者は、
検討してみてはいかがでしょうか。

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

題名

メッセージ本文

adsense レクタングル

関連記事

no image

中小企業が銀行融資以外で、資金調達する方法(4) ~私募債のデメリット~

こんにちは。 前回は、私募債の購入者/資金提供者の メリットについて取り上げました。

記事を読む

no image

中小企業が銀行融資以外で、資金調達する方法(5) ~資金提供者にとってのリスク~

こんにちは。 前回は、私募債の中小企業にとっての デメリットを考えました。 主なデメリ

記事を読む

no image

中小企業が銀行融資以外で、資金調達する方法(1)~私募債とは?メリットとは?~

こんにちは! 日本の企業の99.7%は中小企業です。 中小企業における就労者数は 全労働人

記事を読む

no image

中小企業が銀行融資以外で、資金調達する方法(2)~融資(銀行借入)と私募債の違いとは~

こんにちは! 中小企業(オーナー企業)の 資金調達について取り上げました。 ・中小企業

記事を読む

adsense レクタングル

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

adsense レクタングル

 
no image
住宅ローンの借り換えの好機

長期金利の低下を受けて、 住宅ローンの借換えをしました。 10

no image
フィリピンの一等地(マカティ)での不動産投資

昨日のエントリーでは、海外不動産に投資する際には、 十分に注

no image
海外不動産投資には要注意

海外の不動産投資に興味がありますか? 先日、海外不動産のセミナー

法律行為を行えない人が相続人にいる場合の遺産分割協議(2)

遺産分割の協議をしようとしても、相続人の中に、法律行為を行えない人がい

着眼大局、着手小局 小さな歯車を回し続けること

「平成進化論」という読者数20万人を誇るメルマガを毎日配信されている、

→もっと見る

  • 筆者:nobu
    このブログについての詳しい説明はこちら

    お問い合わせ
PAGE TOP ↑