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不動産を共有にしておくことのデメリット(具体的事例から)

相続により、不動産が相続人で共有されることがあります。

例えば、実家の土地建物。

本来であれば、遺言もしくは遺産分割協議により、相続人の誰かが単独で引き継ぐのがよいでしょう。

仮にその土地建物を複数の相続人で共有したままでも、“当面は”問題が生じないでしょう。

現実的には大人の事情で、相続人の間で連絡が途絶えている場合もありえます。その場合は、とりあえず何も手を付けていなかったりします。見た目は何も変わりませんしね。

共有のままだと、子どもや孫に迷惑がかかる(!?)

ただ、数年から数十年単位の長期間で考えると、大変なことになります。

以下のケースで考えます。

■父の相続手続きが終わらないうちに次男が死亡したケース

141110_相続ケース

1)父が死亡した時点で、相続人は母・長男・次男の3人
2)父の相続手続きが終わらないうちに次男が死亡
3)次男の「父の財産(土地建物)を相続する権利」が次男の妻(配偶者)に相続される
4)その時点での実家の土地建物の権利者は、母・長男・次男の妻の4人

次男の妻(配偶者)が実家の土地建物の共有権を持った時点で、かなり話は複雑になります。でもまだ何とかなるかもしれません。この時点ではまだ解決する糸口はなんとかありそうです。

でも、そのまま何も手を打たず、長期間放っておくと更に大変なことになります。
例えば、時が流れ、母が死亡し、その後更に長男が死亡すると、実家の相続人は、長男の妻・長男の子・次男の妻の3人です。

では、次男と次男の妻の間に子どもがいなかったらどうなるでしょうか。次男の妻の両親がいなければ、次男の妻の兄弟が、次男の妻の財産を引き継ぐことになります。

この場合、実家の土地建物の権利者は、長男の妻・長男の子・次男の妻の兄弟の3人です。

長男の妻・長男の子からすれば、次男の妻の兄弟など、ほとんど会う機会はないでしょう。

実家の土地建物を売却しようにも、次男の妻の兄弟の合意がいるのです。次男の妻の兄弟が物わかりのいい人だったらいいのですが、世の中それほど甘くはないかもしれません。

こうなったら、にっちもさっちもいかないかもしれないですね。。。

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