*

買主のための基本的な謄本の見方と注意点

不動産を購入される方は、売主とされる方が、本当にその物件の所有者かどうか見極める必要があります。

まず、所有者であることを確認するために、法務局に行って、登記簿謄本(全部事項証明書)を取得しましょう。

登記簿謄本の基本的な構成は、表題部と権利部に分かれています。権利部には、甲区と乙区があります。

甲区には、誰が所有しているのか(権利関係)
乙区には、どの程度借入をしているか(財務力)

が記されています。

真の所有者が他にいる3つのケース

ただ、真の所有者が、他にいる場合があります。

1)元々の所有者は既に亡くなっているが、相続人がまだ登記をしていない場合
2)他人の不動産を売買する場合

3)後見人がいる場合

1)元々の所有者は既に亡くなっているが、相続人がまだ登記をしていない場合

不動産を共有にしておくことのデメリット(具体的事例から)

でコメントした通り、時が流れると、子や孫などが所有権を持っている場合があります。

2)他人の不動産を売買する場合(他人物売買)

不動産の所有権登記は任意です。不動産を取得しても、所有権が移転したことを意図的に登記しない場合もあります。その理由は、所有権移転の登記にかかわる費用を負担したくないからです。

登記の費用は、登録免許税やら司法書士への報酬やらで、数十万単位という単位で平気でかかります。

商売は、「安く仕入れて高く売るの」が基本です。不動産会社としては、仕入れのコストを下げたいのです。だから、物件を仕入れてすぐに顧客に販売する場合は、意図的に登記しない場合があるのですね。

3)後見人がいる場合

所有者が認知症などで後見人がいる場合があります。

この場合、成年後見人や裁判所が、物件を売却したりできる決定権者となります。所有者は、契約当事者として不動産の処分などの意思決定ができませんから。

以上の様に、不動産を取得される方は、まず登記簿謄本(全部事項証明書)を入手しましょう。まず、甲区で所有権者を確認しますが、上記のようなケースがあることを頭に入れておきましょう。本当に甲区に記載されている人でよいかは、ヒアリング等で判断する必要があります。

不動産取引では、数千万~数億円という金額が動きます。大金を支払って購入したつもりでも、後になって売主が真の所有者ではないことが判明したことも実際にあります。「知らなかった」では済まされません。

ただ、一般の方がそういうことを見抜くには限界があるのではないでしょうか。あなたが安心して物件を取得するためには、適切な相談相手が必要と考えます。

141101_solution

ではまた。

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

題名

メッセージ本文

adsense レクタングル

関連記事

登記事項証明書の見方 ~表題部はここに注目~

登記事項証明書(登記簿謄本)は、個人でいうところの戸籍のようなものです。 登記事項証明書を見る

記事を読む

戸建て・マンション売却における取得費の計算事例

昨日のエントリーでは、 マイホームを売却する際の 建物の取得費の計算例を取り上げました。

記事を読む

自宅売却で、不動産会社と契約を結ぶまでの流れ

自宅(戸建・マンション)を売却する時、売主だけで、買主を見つけるのは困難です。そこで通常、不動産会社

記事を読む

相続対策としての土地活用のカラクリ(序章)

昨夜は、友人が設立したNPO法人の設立総会に出席してきました。 「みらいびと」というNPO法人

記事を読む

住んでいる街の洪水危険度

最近、大気が不安定になり、大雨特別警報などの警報や注意報が出され、洪水による浸水被害や土砂災害が全国

記事を読む

失敗しない住宅選びのコツ(3) 見学前に検討すること(借入可能額)

住宅の購入に際しては、住宅ローンを組むケースが多いです。あなたの場合、いくら借りられるでしょうか。

記事を読む

テニス錦織圭選手の快進撃の波及効果と持ち家取得増加の関係

今朝起きると、ニュースが飛び込んできました。全米オープンテニス男子、シングルス準決勝で、錦織

記事を読む

単身世帯は広い家、大家族は狭い家

新築の住宅を取得する“住宅投資”は、 経済波及効果が高いと“信じられて”います。 個人には“

記事を読む

不動産を共有しておくことの唯一のメリット(?)

共有の不動産は、 売却・賃貸・建て替えなどの物件の取り扱いに際して、 自由がききません。

記事を読む

no image

海外不動産投資には要注意

海外の不動産投資に興味がありますか? 先日、海外不動産のセミナーに参加する機会がありました。

記事を読む

adsense レクタングル

adsense レクタングル

 
no image
住宅ローンの借り換えの好機

長期金利の低下を受けて、 住宅ローンの借換えをしました。 10

no image
フィリピンの一等地(マカティ)での不動産投資

昨日のエントリーでは、海外不動産に投資する際には、 十分に注

no image
海外不動産投資には要注意

海外の不動産投資に興味がありますか? 先日、海外不動産のセミナー

法律行為を行えない人が相続人にいる場合の遺産分割協議(2)

遺産分割の協議をしようとしても、相続人の中に、法律行為を行えない人がい

着眼大局、着手小局 小さな歯車を回し続けること

「平成進化論」という読者数20万人を誇るメルマガを毎日配信されている、

→もっと見る

  • 筆者:nobu
    このブログについての詳しい説明はこちら

    お問い合わせ
PAGE TOP ↑